保険会社の人から『積立保険』を勧められたのですが、NISAの方がお得な気がしています。(20代女性・会社員)

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Q.先月初めて給与をもらった新入社員です。会社に来ている保険会社の人から『積立保険』を勧められました。月々5,000円から始められて、途中解約しても損しないし、10年満期で積立したお金より増えるみたいなのですが、SNSだとNISAで10年やったら倍になると言う人もいます。

入社時に銀行や保険会社から「お金」の説明会があったり、上司の紹介などで保険に加入したりする・・・よくあるケースです。

今回の『積立保険』は、大手生命保険会社から続々と販売開始されている比較的新しい保険で、正しくは“無配当災害保障(または傷害保障)付積立保険”という種類の保険商品です。

ケガや病気になった際の保障はないので、「目的」をよく考えたほうが良さそうです。

新入社員にとって初めて直面する「お金のライフデザイン」について、IFA会社ならではの視点で解説します。

課題:お金の管理

社会人になると、自分自身の人生をしっかり考えていく必要があります。

この事例では、相談者自身が社会人になりたてで、良くも悪くも「お金の管理」を強く意識する場面に出会っていないのが実情です。

お金の「悪習慣」に陥らないためにも、まずは「お金の管理」について確認しましょう。

|お金が「貯まらない」人の特徴

□ 計画性がなく、衝動買いが多い
□ 毎月の収入と支出を把握していない
□ クレジットカードのリボ払いや分割払いを多用する
□ 貯金の習慣がない、または少額しか貯金できない
□ 家計簿をつけたり、記録したりする習慣がない
□ 将来のための資金計画(住宅、教育、老後など)を立てていない
□ セールやポイントに弱く、必要のないものまで買ってしまう
□  ATM手数料や振込手数料などを気にしない
□ 保険の内容をよく理解していない、または加入しすぎて保険料が高い
□ 友人や同僚との付き合いで出費がかさむ
□  ギャンブルや投資で損失を出しやすい
□ 収入に見合わない高価なものが欲しくなる
□ 公共料金や税金などの支払いを滞納することがある
□ 困った時に誰かに頼ってしまう、または借金をしてしまう

つまり、お金を貯めるには、この特徴と真逆のことをしていけば良いともいえるでしょう。

実践:お金のライフデザイン(=ライフプランニング)

では、具体的にどうすればよいでしょう?

新入社員をはじめ、若手世代にとっての「お金のライフデザイン」とは、将来の人生設計を見据え、今から計画的にお金と向き合い、豊かな人生を自分でデザインしていくことです。

今はざっくりとしか描けないかもしれませんが、「お金」と向き合う大切な考え方です。

|ライフデザインの基本ステップ

✓自分の人生のビジョンを描く

どんな人生を送りたいか、将来の目標や夢(キャリア、結婚、住まい、趣味など)を考えます。
今の段階は、仮決定でしかないので、実現に向けて適宜修正する前提で構いません。

✓お金の役割を理解する

お金は「目的」ではなく「手段」です。
自分の人生を自分らしく生きるために、必要な資金を「資産形成」する視点を持ちましょう。

✓リスクと備えを考える

病気や災害、失業などのリスクにどう備えるかを考えます。
社会保障、会社の保障、自分で備える「自助努力」の3点を見て、不足する保障を補う視点を持ちましょう。
例えば、社会保障には、医療費が一定額を超えたら超えた分を補填してくれる「高額療養費制度」があるので、必要以上に医療保険に加入しなくてよいかもしれません。

|「資産形成」を実践するポイント

ポイント1:家計管理の実践
毎月の予算を立てて、収入と支出を把握しましょう。

ポイント2:「貯める」「増やす」仕組みを作る
給料の一部を先取りで貯蓄や投資に回す「天引き貯蓄」を活用しましょう。

ポイント3:少額から投資を始める
長期的な資産形成を前提として、NISAやiDeCoなどの制度を活用しましょう。

提案プラン:NISAで活用

積立保険とNISAを活用した積立投資、何を目的に積立するかによって選択肢は異なります。

少しでも保障があったほうがよいのか、少しでも増やしたいのか、どれくらいの期間続けられるのか・・・これらは全て「ライフプランニング」に通じます。

<積立保険とNISA比較>

万一の死亡保障が必要で、元本割れを絶対にしたくないのであれば積立保険が向いているかもしれませんが、今必要かといえばそうではないでしょう。

元本割れリスクを避けたいだけなら、ペイオフ(預金保険機構)で元本1,000万円+利息が保障守られる銀行預金の方が良いかもしれません。

保険は「もしものときの保障」と割り切り、必要最低限に抑えること、むしろ、病気やケガに備える「医療保険」を検討するのも一考です。

まとめ

相談者の考えを深堀りしていくと、”NISAの方がお得“と思った背景には、「国の年金だけでは生活できない」というご両親の言葉があって、しっかり資産形成をしたいという気持ちの表れだったことがわかりました。

また、結婚しても仕事は続けたい、そういう縁がなくて“おひとりさま”だったら、もっと積極的に資産形成が必要・・・というライフデザインが描けたため、長期的な積立投資が可能と判断しました。

上記の商品比較を踏まえたうえで積立投資のリスクとリターンの関係など、投資の基本的な仕組みについては

「相場が下がった方が、投資信託は量(=口数)を多く買えるメリットがあるんですね。」
「長期投資すればするほど、元本割れリスクが減らせるんですね。」
「何かあった時に備えて、預金で引き出しできるお金も必要なんですね。」
「10年投資したとしても選ぶ商品でリスク・リターンが全然違いますね。」

といったように相談者が納得し、NISAを活用した積立投資の決断に至っています。

今はNISA口座開設待ちの状態なので、具体的な銘柄についてはNISA口座開設後に改めて相談することになっていますが、「ガン家系でガンになった時の不安もある」との話からガン保険についても検討することになっています。

弊社では、資産運用のプロが担当について、ご相談者がより豊かな人生を送れるよう常にサポートしていますので、お気軽にご相談ください。

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